PJ−80の写真付き製作マニュアル
基板バージョン 04.2.13用

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最近入荷した新基板バージョンは、検査時に手作業で
ミス印刷の部分を修正してあるようですが、手に入ったキットが
修正されているかどうかは、分かりませんので、それを先に
チェックするといいでしょう。 電解コンデンサの大きいタイプ2つが
チェックすべき部品になります。C7とC9です。

 キットが届きました。 うれしい気持ちをおさえて、ゆっくりと落ち着いてから作業を始めます。 休憩をはさみながら、半日ぐらいかけるつもりで取りかかります。
 最初にすることは、このマニュアルを最後までよく読んで、流れをイメージしておくことです。 キットについているマニュアルは中国語なので、よく分かりませんね。 旧バージョンの説明書の日本語訳もありますが、あまり気にしないでも大丈夫。
 この基板バージョン、04.2.13には、重大な間違いがあります。左の写真の拡大図でも見えるはずですが、C7とC9の+表示の位置が違っています。電解コンデンサを取り付けるのですが、+と−を間違えたのでは動作しなかったり、爆発したりします。このバージョンを作る際には、十分注意しなければなりません。付属の説明書のパターン図も間違っています。取り付けの際の向きに気を付けてください。 入荷時期によって、すでにメーカー側で修正加筆していることもあります。
 作業に必要な工具類は、ハンダごて、ハンダ、ニッパー、ラジオペンチ、ドライバー(+、−)ですが、他にも、ハンダごて台、こて先ふき、ピンセット、パーツ入れ、などはあるほうがいいですね。
 修正のためにハンダ吸い取りの道具も必要になることが多いです。 持っていない場合には、部品をつけ間違えたり、隣とつながってしまった場合などにちょっと苦労します。 今後も電子工作に挑戦しようと言う人は揃えておくといいです。
 抵抗やコンデンサの色や表示で値が分かる人は必要ありませんが、最初にテスターで確認しながら、全部のパーツを分けておく方が能率がいいです。 不足パーツを見つけるのにも役立ちます。
 パーツ一覧は入荷バージョンによって微妙に違います。
 一覧を発泡スチロールに貼っておき、そこへパーツを刺していく方法やセロハンテープや両面テープに仮止めしておく方法などが便利です。
 部品を取り付ける順番は決まってはいませんが、基本的には、ジャンパー線や横向きの抵抗など背の低いものから取り付けていくと、困ることは少ないようです。 PJ-80キットでは、先に取り付けておかないと困る部品はありませんから、およそ信号の流れに沿って、並んでいる順番に部品を取り付けていく方が間違いは少ないです。
 まずは、目印にもなる押しボタンスイッチS1を取り付けましょう。(この他、表現が一部変わっています)
 その隣のC1は、大きなトリマーです。 あらかじめ足をラジオペンチではさんで曲げておいてから付けます。 抵抗R15を取り付ける空間を確保するために、トリマーの向きに気をつけます。 次の写真の向きを参考にして取り付けてください。
L1、L2は、線が引っかかって切れたりしやすいので後回しにします。
 R15は、間のせまいところに入れ、スイッチとトリマーに触れないようにしなければなりません。 抵抗は立てて取り付けますが、きちんと奥まで入れてハンダ付けします。 モヤシのように足が長いままだと動作が不安定になり、トラブルの元です。 向きはどちらでも構いませんが、金色(茶色)を下にして、抵抗値を上から読めるように向きを考えて取り付けるなど、自分なりのルールを作るといいです。
写真では、R1、R2、C2もつけています。
R1とR2は本体が互いに近い位置になるように取り付けましょう。 折り曲げて長くなる線の部分が、それぞれアースとプラス回路につながっているからです。 反対向きにつけても動作はしますが、何かの時に動作が不安定になりやすいと言うことです。 取り付ける制約がない場合には、より安定するように取り付けることが大切です。
 C2(後のコンデンサも同じ)は、穴の間隔に合わせて足を曲げないといけませんが、無理な曲げ方をするとセラミックが欠けるなどして部品が壊れてしまいますので、ゆっくりと曲げます。 ラジオペンチやピンセットでセラミックに近い足をしっかりとつかんで曲げると安心です。 向きはどちらでも構いませんが、表示が見やすいように取り付けておくのが便利です。
 V1はトランジスタです。 これには向きがあります。 どの穴にどの足を入れるかは大切ですので、間違えないようにします。 真ん中の足を後ろ(丸い側)に少し曲げて、型番の書かれた平らな面を写真の向き似合わせて取り付けるとOKです。 昔のトランジスタは熱に弱かったのですが、最近はずいぶん強くなりましたので、恐れないで、しっかりとハンダ付けします。
足は、正面に向かって左からエミッタ、ベース、コレクタの順になっています。
 R3、R4、C3、C4を写真を参考にして取り付けます。 C3は、この後取り付けるT1のケースに触れないようにしておきます。取り付ける向きに制約がない場合には、部品の値を後で見やすいように取り付けると、チェックの時に助かるので、案外大切なことです。
 IFTのT1も取り付けます。 5本足になっているので、穴に合う向きにします。 あまり長時間熱してはいけません。 ケースの中でハンダ付けしてある線が外れてしまうことがあるからです。 中の線がはずれてしまうと、点検・修理が大変面倒になります。 テスターをお持ちの方は、抵抗モードで、3本足、及び2本足はそれぞれ導通があり、3本足と2本足の間は導通がないことを確かめておくといいです。
 ダイオードは3本ありますが、間違えないように区別しないといけません。 役割が全く違うからです。 写真の左からVD1、VD2、VD3です。 また、下から上向きに矢印の方向になるよう並んでいます。 (写真ではほとんど識別できませんが) いずれも、何とか1N60、FV1043、3V6の表示が見えると思います。ルーペは必須かも知れません。 黒い線を目印にして、向きを間違えないように取り付けます。
 VD1は、写真の向きに取り付けます。 今回の3本のダイオードは、ガラス封入タイプなので、無理に足を曲げると、本体がポロッと壊れてしまうことがあります。ガラス本体にできるだけ力がかからないように気を付けながら(柔らかい気持ち?で)足を曲げるようにします。
 VD1は、検波用の1N60です。
 C5、R5、C6、R6、C8、R8を取り付けます。本体を同じ側に並ぶようにすれば、分かりやすくていいです。
 トランジスタV2は、足を曲げないで、少し広げるだけで、真っ直ぐはいるはずです。 向きがありますので、拡大写真の向きに取り付けます。
 C11、C10、C9の順番で取り付けます。 C10とC9は、ケースの白い線が写真の向きになるように取り付けます。
 特にC9の、基板に書かれている+表示は間違いです。 パターンが読める人は、グランド(アース)側に+表示があることがすぐに分かると思います。説明書のパターン図も間違っています。拡大写真の向きに、ケースの白い線の(−)表示が来るように取り付けてください。 基板のバージョンを確かめてください。 04.2.13が印刷間違いのバージョンです。 入荷時期によって、メーカーがフェルト・ペン等で修正している場合もあります。
 R11、R12を取り付けます。
 C18、R9、C12を取り付けます。 C12は、ケースの白い線が写真の向きになるように取り付けます。
 C16、V3、R10を取り付けます。 V3は、足を少し広げるだけで写真の向きに真っ直ぐ刺さるはずです。 R10は、反対向きの方が安定するのですが、せまくて写真の向きでないと取り付けにくいです。
 この時点でT2は取り付けていないのですが、写真の位置に来るのだという目安にするために刺しています。 R10を反対に刺すと、T2に当たってしまうと思います。 V3などを少し倒すように寄せないと、R10がT2に当たるかも知れません。 その場合は、無理のないように、ゆっくりと倒してください。
 C15、R13、R7、VD2を取り付けます。 VD2はバリキャップと呼ばれるダイオードですが、逆向きにつけたら、確実に動作しませんので、よく見て取り付けてください。FV1043という型番が三文字ずつ2列に、又は、二文字ずつ3列に書かれていると思います。 見にくいでしょうが、よ〜く見て確かめてください。 見にくければルーペを使うといいです。
 T2を取り付けます。 R10やR11と触れあわないように気をつけます。 ぶつかりそうなら抵抗などを少しずつ傾けるようによせてください。
 C14、C17を取り付けます。
 C19、VD3を取り付けます。 VD3も向きが反対の場合は動作しなくなります。 ツェナーダイオードと言って、一定の電圧にする役割があります。 VD3は、3V6の表示が見えると思います。 場合によっては、3V6が4A2など、違う表記のものもあるかも知れません。 基準電圧が微妙に違うのですが、調整時に合わせるので問題にはなりません。 他のVD1、VD2と区別ができればよいと考えてください。
 C7を取り付けます。 このC7も、+表示が間違いです。 T1のケースなどはグラウンド(アース)に落としますが、それと同じ位置に+側を接続することになってしまいます。 04.2.13の基板に書かれているC7の+表示は無視して、拡大写真と同じ向き(T1の方向)に白い線(−)がくるように取り付けます。 付属の説明書のパターン図も間違いです。 表示が修正されている場合もあります。
 ICを取り付けます。 LM386は音声を大きくしてくれるICです。 上面の半円状のくぼみや小さな丸い穴の位置が写真と同じ向きになるように取り付けます。 (少しピンぼけでごめんなさい) ソケットがあるので、それを利用してもいいですが、使わなくても大丈夫でしょう。 ソケットを使う場合は、ソケットのくぼみが写真と同じ向きになるようにしておきます。 ICをソケットに刺すときに、足が曲がらないように気を付けます。
 C13を取り付けます。 ケースの白い線が写真の向きになるように取り付けます。
 忘れていたわけではありません。 R14とC20を取り付けます。
 一通り部品をつけたので、休憩です。コーヒーでもどうぞ。
 となりの部品とくっついている場合は、そっと傾けるなりして、わずかでも離しておきます。
 ハンダ付けしたところは、富士山型のきれいな山型になっていますか? 丸い玉になっているところ(いもハンダ)はちゃんとつながっていないので、もう一度ハンダごてをあてて、富士山型になるようにします。 ハンダごての温度が高すぎると、うまくつかないこともあります。 適宜、濡れ雑巾に当てて温度を下げたりすることも有効です。(汚れを取る意味もある)
 黒いケースのケミコン(電解コンデンサ)、ダイオード、トランジスタ、ICの向きは正しく写真の向きと同じになっていますか? ここまでがうまくできていないと、後々、トラブル続きで困りますので、丁寧にチェックします。
 この後は、少し外回り的なパーツになります。 イヤホンジャックS2を取り付けます。 黒いケースが基板の縁にそろうように、また穴がたくさんある中央になるように取り付けます。 ここは、使うたびにイヤホンを抜き差しして、力がかかる場所なので、しっかりとハンダ付けしておきます。
 次に、二つの可変抵抗(ボリューム)を取り付けます。 足が二列のRP1と一列のRP2ですが、足で区別できます。 一列のRP2は、周波数を変えるための可変抵抗で、RP1に比べると取り付けが弱いため、一番最後にケースにナットで取り付けます。
 プラスチック・ケースの準備をします。 電池の端子になる金具を取り付けます。 電池のプラスとマイナスが交互になるような向きに差し込みます。 
 電源用の赤・黒のセットの線を基板にハンダ付けします。 この後の作業がしづらいようでしたら、後からつけても大丈夫ですが、バーアンテナをつけてからあれこれするのは、バーアンテナを壊す元ですので、十分気を付けてください。慎重に行えば、作業がしづらいというほどでもないと思います。
 ロッドアンテナ(金属製の伸びるアンテナ)を取り付けます。 これまでのバージョンと大きく違っているところの一つです。
ロッドアンテナは、基板の裏側に沿わせる形で、イヤホンジャックの近くのあなたにビスで取り付けます。
 様々な調整が済み、実際に使える状態になって、もう取り外す必要がないと言うことになれば、このロッドアンテナは、最終的には、ホットボンドやエポキシ系ボンドで基板に取り付けてしまう方がいいかもしれません。 少々、カタカタ鳴るのは構わないという人は、そのままでもいいです。
 バーアンテナ(固定磁棒)をしっかり取り付けるための台を付けます。 裏の両面テープをはがして、固定磁棒と書かれた絵の上に貼り付けます。 基板から少しはみ出る位置になるかと思います。 バーアンテナが収まる耳(?)の部分の真下に台の中央が来るようにするのが正解です。
 仮に基板をケースに入れた状態ですると、ケースにぶつかるなどのトラブルを避けることができます。 また、ロッドアンテナの固定の仕組みもよく分かって、何か不都合があれば、すぐに分かるのでいいです。
 L1、L2を取り付けます。 バーアンテナからコイルをそっと抜き取ります(バーアンテナを付けたままだとやりにくい)。 コイルからは3本(4本だが真ん中が一つになっている)の線が出ています。 L1が幅の広い側、L2がせまい側、真ん中の2本はそのまま真ん中になるように、基板にハンダ付けします。 うっかり何かに引っかけてコイルや線を切らないように気をつけます。
 バーアンテナにコイルと通し、両側にゴムブッシュをつけます。 このゴムブッシュはケースのふちにあわせて支えるようになります。 バーアンテナは重さがあるので、うっかり手を滑らせたりすると、コイルの線を切ってしまいやすく、また、下に落とせば割れてしまいます。
 写真のように、タイラップをバーアンテナ止めの穴に通し、バーアンテナを巻くようにして早く固定してしまいましょう。
 周波数調整用のボリュームPR2にワッシャをはめ、ケースの外側からナットで止める準備をしておきます。 調整もあるし、まだ、完全には固定しません。 全てが終わってからナットをしめないと手間がかかります。 ナットは落ちない程度に手で軽く止めておく程度にします。
 これで、一応の動作確認をすることができます。 調整は、周波数を合わせることと感度を高めることの二つです。
 調整方法は別に説明します。

 ここでは、調整が済んだとして、ケースに取り付ける作業を続けます。
 全ての調整が済んだら、基板をケースに4箇所ネジ止めします。 その時、赤いプッシュスイッチがケースに当たって引っかかっていないことを確かめておきます。 もしも、スイッチが引っかかってうまく使えない場合は、基板をはずして、穴を少し削って広げます。
 加工精度の問題で、ネジ穴が少しずれていることがあるかもしれませんが、バランス良くしめつけてください。
 周波数可変用のPR2をケースに六角ナットを使って固定します。 ラジオペンチでナットをつかんで回すようになると思いますが、きちんとはさんまないと、ナットからラジオペンチが外れてケースに傷を付けてしまいやすいので慎重に作業します。 つまみを取り付けるのは、もちろん、その後ですが、この写真では、もう着いちゃっていますね。
 軽く再調整をしておきます。 ケースのふたをするときには、一度電池を取り外し、ケースを閉めてから、今度は裏から入れます。 黄色のリボンは、電池を引っ張り出しやすくするためのものです。 アンテナの指向性の確認など、受信練習が残っていますが、とりあえず、完成です。 おめでとうございます!
 感度や安定度などは、通常の競技でも標準機として使えるレベルのものですから、安心して参加してください。 事前に、周波数や感度を合わせ直したり、アンテナの指向性確かめたりすることはとても大切です。 友達と事前練習をしたり、練習会があるなら、積極的に参加して、自分だけのPJ−80の癖をよく知っておくようにしましょう。

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